
コラム
デジタル時代の今、リアルのヨガレッスンにメリットはある?
2025.09.26
本日のコラムをスタートする前に、ひとつご案内があります。
ホームページのトップに「瞑想の庵 精神と時の部屋」とありますが、これはどういう意味?という方へ。
建物ぜんたいを「瞑想の庵」と呼び、ヨガスタジオ名を「精神と時の部屋」としていますので、ご了承くださいませ。
では、本題に入りましょう。
AIが加速的に進化するデジタル時代において、ヨーガもスタジオレッスンからオンラインレッスンに移行する人が、インストラクターと受講者の両方に増えています。
そんな中、当方の生徒さんの都内からここ三咲のスタジオに足を運ぶという選択は、時代に合わないやり方のように見えるかもしれません。
しかし、この選択には、オンラインでは真似できないほどのメリットが秘められています。
対面でのヨーガレッスンが、オンラインの利便性よりも優れている点と、それがあなたのヨーガを深める戦略になっている、ということをお教えしましょう。
ホリスティックな健康が得られる
実は、自宅で行うヨーガは、生活の物であふれた中で行うため、完全な集中はできません。五感が、家の匂いや音、エネルギーに反応しているからです。
瞑想の庵も、外見はふつうの一軒家ですが、中は違います。物が極力ない静かな空間です。ヨーガと瞑想のための静けさを生み出し、生徒さんの日常が頭に浮かばないように、生活感のある物は目に入らないようにしています。
ヨーガの実践と静かな環境をセットにすることは、なかなかにむずかしいのですが、精神と時の部屋では、このふたつを戦略的に組み合わせています。
そうすることで、身体の声に耳をすまし、内なる声を聴き、深い気づきの体験を可能にしています。
ヨーガのレッスンそのものが、単なる運動とリラックスを超え、気づきの体験になるわけです。この深い気づきから癒しが起こり、メンタルヘルスとエンパワーメント(自分の力を引き出すこと)を促しています。
変容のためのプチリトリートになる
当庵に足を運んでくださるメリットは、リトリートと同じように、日常の習慣から離れられることです。これが、どれほどの活力を取り戻す戦略になっていると思いますか?
あなたの日常的な行動範囲から、身体を切り離してあげることで、あなたからエネルギーを奪う日常的な雑念が追ってこなくなります。
その間に、神経系は調整され、心は未処理の問題を解決する体制をとることでき、消化しきれていない膨大な感情の波を鎮められるのです。
人は、習慣から離れた中でヨーガを実践することで、はじめて成長と変容が起こります。
これは、家族も過ごすリビングルームでは、たとえオンラインレッスンの時は一人であったとしても成しとげられないことなのです。
没入感が得られる
精神と時の部屋のスタジオの精神的な空間では、実際に肌で感じることでしかわからない静けさの中の無音、まろやかな波動の安心感に包まれます。
この中で行う対面でのレッスンから得られる没入感は、オンラインレッスンでは得られません。
受講者は、インストラクターの鍛え抜かれた集中力の影響を間近で、肌で感じることができるから、自分一人では辿り着けない集中力でレッスンに没入できます。
この精神的な没入感こそが、自我を消極的にさせるパワーであり、魂との距離を縮めてくれるからこそ、胸の奥に優しさと思いやりがよみがえり、直観がわいてくるのです。
魂の糧となるつながりに巡り合える
グループレッスンは、一体感を生むことがメリットですが、ヨーガレッスンはとくに精神的なつながりを生み出す作用があります。
同じ教室を選ぶ者どうし、同じところを目指している者どうしのつながりは、日常生活の人間関係とはまた違った色を見せるものです。
年齢を重ねると友達がいらなくなる、あるいは減ると言われますが、生涯にわたり関係をもつケースは少なくありません。
よく生徒さんに、「スタジオと自宅の間に距離があればあるほどいい」とお伝えします。
それは、ヨーガレッスン後の余韻に浸っていられるからです。
レッスンを終えて庵の外に出ても、目に入ってくるのは、あなたの日常にはない景色です。
だから、いつもの自我が出てこない。身体も、いつもの癖に戻ろうとしません。
帰路の車窓も、いつも見ている景色とは違います。
だから、いつもの思考が浮かんでこない。その間に、良いことを意識的に考え、想像してください。帰りの電車に乗る時間は、そのためにあります。
リアルのヨーガレッスンのメリットを、見出していただけたでしょうか?
自宅で、ノーメイクで、パジャマでもヨーガレッスンを受けられる今、庵に通ってくださるメリットを見つけていただけたらと思い、本日のコラムを綴りました。
ヨーガレッスンのために費やされた移動の時間と情熱は、必ずあなたに返ってくることを、私の経験から確信しています。
なぜなら、それは、あなたの魂に尽くしていることだからです。