
コラム
静けさは力なり | Stillness is God.
2025.08.22
瞑想の庵 精神と時の部屋を思い出してくださり、ありがとうございます。
昨日は、静けさのレッスン、午後にバガヴァッド・ギータの講座を開いておりました。
静けさのレッスンは、他人の想念で染まった内部を清める儀式、と言えるかもしれません。
現代は、他者の想念が、自分の意識に簡単に侵入してくる社会です。
そして、自分の心に誰の想念が入っているかも知れず過ごしている日常の意識。
日常生活は、時間だけではなく、頭の回転も身体の動きも速いから、気づけません。
書店を訪ねますと、生き方のエッセイや精神世界のコーナーで、答えを探して本を手に取る女性の姿をお見かけします。
そんな女性たちに、ささやきたいことがあります。
それは、「ゆっくり、静かに生きることを練習してね」。
ですが、もはやゆっくりすることに努力や忍耐を要するほどスピード化した現代女性。
そのあり方に、少々危惧しております。
なぜなら、心の健康、真の幸福、女性の内的成長に、静けさの力は欠かせないからです。
この「静けさ」は、独特の性質と力があります。
たとえば、音のない場所でも、空間にただよっている波動が淀んでいることがあります。
これは、静けさではありません。
同じくして、大人しい人だから、静けさがあるということでもないのです。
外見は無言でも、内面の想念や思考、感情や身体のリズムは騒がしい。
ですが、これは悪いことではありません。
人生には、社会のスピードに乗って、盲目的に走る経験も必要だからです。
そのレースを十分に走り切り、人生の半分にたどり着いたら、スピードを落としていく段階に入ります。
社会のスピードに対応できる段階は、人生の転換期まで。
これは、引退ということではありません。
人生のステージの昇格です。
人として醸成させていく段階です。
本質的に考え、生きていく人間に変わっていく時期なのです。
このシフトをあなたの事実にする力は、頭の空白、心の余白、静けさです。
昨日、学習したバガヴァッド・ギータに、神の顕れについて、こう書いてありました。
天の力は、時間と静寂になって顕れると。
「忙しい」が口癖になっていませんか?
バタバタ、せかせかした人生の段階に、とどまっていませんか?
「忙しい」と言わないように、バタバタするのをやめる、この抑圧は必要ありません。
頭の空白、心の余白、静けさをあなたに宿してください。
そうすれは、バガヴァッド・ギータにあるように、天の力があなたの人生に、「時間と静けさ」になって顕れます。
気づかないうちに、生活のリズムが変わっていることでしょう。