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なぜ起こるの?人生の転換期の苦悩

2025.06.16

人生の転換期、これまでの人生が反転していく岐路。

このターニングポイントは、40歳を分岐点にして、中高年からシニアへ、

ミッドライフクライシス、中高年の危機などと言われています。

だけどそれは、身体的な変化です。

本質的な人生の転換期は、意識の転換のことを指します。

昨日のコラムに、意識が展開していく方向を簡単に書きました。

肉体→感覚→情緒→メンタル→精神→魂→霊

このなかで”最も困難なプロセス“は、

・霊・魂・高位メンタル
       ←  この狭間です。
・低位メンタル・情緒/感覚・肉体

肉体的だった人が感覚的になっていく初期の転換。

肉体的にものごとをとらえ自己表現している。

やがて周囲を感覚的にとらえられるようになる。

相手の感情をとらえ、自分の感情も理解できるようになる。

感情を使って自己表現できるようになっていく。

言葉より、感情にうったえるとわかりやすい。

感覚的に理解する方を得意とします。

大衆に向けたコマーシャルやSNSの世界ですね。

本質や抽象的なことより、わかりやすい簡単、手軽、五感の満足を好みます。

思考は、合理的な考えが強くなる時期です。

思考のほとんどを、不安・恐れ・ネガティブな想像に使う傾向がまだ強くあります。

現代社会のほとんどは、この意識段階でものごとが成り立っています。

そのため、人生の転換期に立った人は、生きづらさを感じるようになるのです。

価値観、ものごとの基準が、自分が興味を示す方向と合わなくなっていくからです。

大衆意識から精神的な方向に向かっていくと、本質的に、深くとらえたい、という気持ちが芽生えます。

しかし現代社会は、それよりも利便性重視。

眼にみえる結果を重視します。

それが悪いわけではありません。

そこにはそこの役割があり、そこに必要な意識があるからです。

ただ、精神的な意識の転換は、結果重視の正解のなかでは成し遂げられない、ということです。

多くの人が、具体的な世界のなかで、ものごとの深さ、本当の自分を探しています。

ないところから見つけようとして摩擦を生じさせ、苦しんでいます。

そこから、あなたが探している言葉にならないものを探そうとすると

見当たらないから疎外感、孤独を感じてしまうのです。

なぜ、もともとあるところから探さないのか。

人生の転換期の兆しは、これまで自分の一部だと思っていたこと、自分が属していた場所が、

かさぶたのように見え始める最初の違和感があります。

まわりの価値観、興味を示すものが、自分のそれと合わなくなってくる。

生きづらい感覚だけではなく、人生にもダブルで問題がふりかかってくる。

そこに属していたことで得られた共感、安心感が、疎外感、孤独感に変わっていく。

そうこうしているうちに、身体にも不調が生じてくる。

*これは、次の人生のステージに行くための清算として起こります。

この原因を、外で探しても誰かが言っていることから答えを探そうとしても見つからない。

宙ぶらりんの状態が容赦なく続きます。

いつか終わるだろう、自然になくなるだろうと思う期待も裏切られるほどに。

この時期、自分はダメなんだという自己否定に入っていくのは仕方ありません。

なぜなら、人生の転換期の意味を知らずに立っているからです。

そんなあなたに、人生の謎、カラクリを知る黄金率をお伝えします。

それは、自分自身を知ることです。

内省、自己観察、自分分析、性格判断のことではありません。

人間存在を、人間とは何かを、人間を人間たらしめてる根源から知ること。

この知識があなたの一部になっていること。

そうすることで、剥がれかかっていたかさぶたをとって新たな皮膚を再生してくように、

次の意識の成長を、自然の力に乗って進めていけるようになります。

”人間は自然の一部”ですから、その自然の力が自分におよぶようにすればいいのです。

この力に後押しされることで、頑張るだけではたどり着けない所へ進んでいけます。

そして、この力が自分に及ぶことで、孤独感・疎外感・転落感・惨めさ・自己否定から解放されます。

人生の転換期で、やるべきことがはっきり見えるからです。

このスタート地点に立った人は、生きることそのものが進化の力になります。

ということは、生き方・言葉・行動が進化を促進させる力にも後退させる作用にもなる、ということです。

だから、”智慧”、智慧を学ぶのです。

智慧は、大衆意識が高次の意識に発展していく段階の人に必要な知識です。

SNSやCMの世界が、大衆意識を対象にして情報発信しているように、

智慧は、精神的意識の成長段階に入っていく人々に向けて用意されている知識です。

智慧を基本に、大衆意識の人生を見直し、生き方を高次元の意識にシフトしていけるように。

もちろん、ヨーガの活用法も変わってきます。

仕事のストレス解消、日常の疲れを癒す、運動、ダイエットなど、身体的に活用されていたヨーガ。

人生の転換期からが、本当の意味でのヨーガの活用になります。

次のコラムでは、

人生の転換期に立った人のヨーガをご案内します。