
コラム
人間関係の根っこにある「見えないつながり」
2025.05.19
なぜ、人間関係がこんなにも苦しいのか?
人間関係に、疲れていませんか?
「なぜ、わかってもらえないのか」
「なぜ、こんなにも人に気を使ってしまうのか」
「なぜ、自分ばかりが傷つくのか」
そんな思いを誰にも言えず、自分のなかだけで抱えながら生きている方は、きっと少なくないと思います。
人間関係のストレスは、どこへ行っても、職場が変わってもついてまわります。
家庭のなかにも、人間がいるところどこにでもあります。
「人間関係」の悩みは、多くの方の問題になっているようです。
以前の私も、そうでした。
まるで、透明な糸でつながっているかのように、相手のたった一言を忘れられず、心がざわついていました。
そうして必要以上に自分を責めてしまったり、相手に怒りを感じたりしていました。
でも、あるとき気づいたのです。
「この苦しさは、“その人”のせいでも、“自分のせい”でも、ないのかもしれない・・・」と。
私は、人間関係の問題を、“まわりのせい”にも“自分のせい”にすることもせず、もう一段深いところから問い直したいと思うようになったのです。
それは「自分は、どことつながって生きているのだろうか?」という問いです。
見えないネットワークの話
私たちの心は、見えない「ネットワーク」の中にあります。
それは、SNSや人脈のつながりではなく、目には見えない “意識のネットワーク” です。
例えば、あなたの思考、感情、判断は、どこからやってきているのでしょうか?
自分で考えているつもりでも、実は社会の常識や、育った家庭の価値観、誰かの期待が “知らないうちに” 入り込んでいるのではないでしょうか。
それが、「人間社会のネットワーク」。
誰もが当たり前のように生きているこの層には、恐れ・不安・競争・優劣・自己否定・承認欲求などが絶えず流れています。
気づかないうちに、私たちはその波に巻き込まれているのです。
私たちの多くは、本来つながっているはずの「魂」とのつながりを失ったまま、社会のネットワークの中で生きています。
だから、心の底から安心できない。
何か満たされない感じがある。
人との関係もぎこちなくなる。
本当の私は、もっと静かな場所にいる
目には見えませんが、もう一つのネットワークが確かに存在します。
「霊的ネットワーク」魂のネットワークです。

魂は、過去から積み重ねて“つくられた人格”ではなく、ほんとうの自己です。
「魂」が呼吸している場所には、「人間社会のネットワーク」特有の比較も、評価も、判断も、正しさの押しつけもありません。
あるのは、ただひとつ。やさしい観照。わたしの奥にある、本質的な静けさと知性。
この霊的ネットワークに、心のアンテナがつながると――競争は協調に、分裂は調和に、激しさは穏やかさに変わります。
ですから、人間関係の悩みが、少しずつ変容していくようになります。
「魂とつながること」こそ、人間関係を根底から癒す本質的な道なのです。
生きづらさの正体
多くの人が、「生きづらい」と感じているのは、魂のネットワークを忘れているからかもしれません。
私たちは、魂を置き去りにして、人間社会のネットワークの中だけで生きようとしています。
その結果、ほんとうの自己とズレが生じ、人間関係も、仕事も、家庭も、すべてが苦しく感じられるようになるのです。
だから、戻っていい
このブログを読んでくださっているあなたに、静かに伝えたいことがあります。
それは――
「あなたには、魂という“還る場所”がある」ということ。
私が伝えている「還心(かんしん)ヨーガ」は、外側の喧騒から、内なる静けさに還る道です。
それは、ヨーガのポーズや、呼吸法のような“形” ではなく、魂と心の回路をつなぎ直す、霊的な実践 です。
そしてそれは、特別な人だけのものではなく、あなたの中にも、すでにある“回路”なのです。
一歩を踏み出すとき
生きづらさは、変えられます。
でも、それは「相手を変える」ことではありません。「自分を責める」ことでもありません。
「魂とつながること」こそ、人間関係を根底から癒す本質的な道。
それは、「本来の心の静けさに還る」この一歩から始まります。
よろしければ、この還り道を、一緒に歩みましょう。