「魂について知りたいけどまわりに興味のある人がいない」
「精神世界を学びたいけど友達に言ったら怪しいと言われた」
「精神的なヨーガをやってると言うと引かれる」

これまでの生徒さんのほぼ全員が口をそろえておっしゃることです。

自分は本当のヨーガを知りたい、でもまわりの人はそうじゃないから話ができない。

魂について知りたい。精神的な自分について話のできる人が自分のまわりにいない。

このお悩みはよくある悩みです。あなただけではありませんから安心してください。

なぜ、人は精神的な面に意識が向い、その教えを探し、自分も精神的な人になりたいと思う人と、そうでない人がいるのでしょうか。

意識の進化から答えてみたいと思います。

これを知っていただくことで、まわりの人と自分の興味のあるものが違っても、自分が選んだこと、やっていることは間違っていないんだとわかって自信がつきます。

なぜ人間の身体が創造されてくるのか、ここから理解していきましょう。

意識が、感覚的な楽しみを求める物質的な人生、個人的な人生経験、欲求の心が向かうものがこの世にあると、それを体験するために肉体が生まれてきます。

この状態にある意識のことを「外に向う」と言います。

外に向かおうとする意識は、人間の生きる物質界に肉体を媒体にして顕れてきます。

私もこのコラムをご覧くださっている方も、意識が外に向いている状態だったのですね。

何かしらの欲求があったのでしょう。その想いを体験するための肉体を創造し、今こうして物質界に存在しています。

しかし、この個人的な経験は、あるときまでは楽めるのですが、なぜか楽しめなくなるばかりか苦くなるときが訪れます。

人は、同じ年代に生まれたからと言って、進化の段階が同じなわけではありません。

同じ時代を生きていても、皆それぞれの進化段階を生きており、意識のレベルも異なります。

外に向かおうとする意識の人もいれば、内側へ向かいはじめた人、完全に内側に向いている人と、意識レベルが混在しています。

外に向う意識の肉体は、個人的な感覚を楽しむためには申し分ない働きをしてくれます。

しかし、意識が内側へ向う時期にさしかかってくると、意識が外に向かっていたときの身体では合わないため不調を感じます。

意識が内側へ向うようになった転換期であることに本人が気づくことはあまりありません。

そのため、何年も原因がわからない不安な気持ちで体調不良や心の生きづらさ、人間関係の悩みや健康問題を抱えながら生きる時期が続きます。

内側へ向うようになった意識と、外に向う意識の媒体だった身体との間に摩擦が生じているからです。

この内面の葛藤や不調を、どう言葉にしていいか、誰に何と言えばわかってもらえるのか、そんなことに悩みながら悶々とした年月を過ごしている人が大勢います。

また、意識が内側へ向うようになるほど、みえてくるものがあります。

それは、意識が外に向いていたときの自分の性格、生き方、してきたことです。

なぜ、幸せになれなかったのか、その理由や、これまでの失敗の原因が不思議とみえてくるようになるのです。

この不遇の時期を数年あるいは何度も転生して、やっと自分の外側に本当の幸せはないことに気づき、性格で生きる人生から真我で生きたいという熱望に目覚めます。

そのとき、人は外に向かっていた意識を自発的に内側へ向かわせようと行動に出ます。

内側の衝動的な力に押され、迷いながら当てが外れながら本当のヨーガを探し出すまで探すようになります。

そして、真我で生きる人生にシフトしていくための人生(努力)が始まるのです。

はじめのうちは、これまでの外側へ向う意識の方が強いため、物理的なものに行くてを阻まれます。時間、環境、仕事、お金、家族、人間関係、病気、などです。

意識を内側へ自発的に向かわせる方法(ヨーガ)を、何の苦もなく続けられるようになり、内側へ向う意識と身体が調和すると、物理的な壁に邪魔されないようになります。

そして、真我で生きるための新しい努力(人生)が始まるのです。

外側の楽しみを味わうことが人生であるように錯覚してしまう現代社会で、内面に意識が向うようになった自分。

何か自分へ違うのではないかと自信をなくす必要はありません。

突き抜けてしまえば、内側へ向う意識の方が圧倒的に強いことがわかります。

まわりと自分を比べない真我で生きれるようになるからです。

まわりにどう思われるかなど一寸も頭をかすめなくなるどころか、内側へ向っている意識の方が外側へ向う意識より高く魅力的であることが、あなたの変わった外見と内面、人生を通してわかりますよ。

今どんなに外側の生活を謳歌している人生であっても、人間は必ず意識が内側へ向う進化段階に達します。

今の不安はあなただけではないから大丈夫。私も通過した道です。安心して進んでください。