
コラム
AIに問うまえに、”自分の魂の声を聴く”
2025.07.27
2026年、AIが加速度的に普及し、生活の一部になる中で、私たちの健康状態も、これまでと変わっていきます。
心のストレス、心身症、精神疾患が、より深刻化していくことは否めないでしょう。
欧米のように、日本も日常的に精神薬を使うことが当たり前になるのではないでしょうか。
この先は、心より高位の魂とつながる意外に方法はないのでは、と感じてしまいます。
もちろん、それが解決策なのですが、一般にそのようには思われていません。
自分の心が魂とつながることは、人間存在の本質的な状態です。
しかし今、つながる方向は心でも魂でもなく、テクノロジーの方へ向かっています。
コロナ以前に、2030年に精神疾患者数が劇的に増えるという記事を目にしたことがあります。
AIが日常化されていく勢いを見ていると、無視できることではありません。
とくに、この時代の子どもたちにとってのAIは、共生になります。
私たち大人が、魂としっかりつながった人間になり、AIを使いながらも人間性を失わない生き方を見せていくことが必要ではないでしょうか。
本日のコラムでは、魂とつながるための課題『心と向き合うこと』について、今ここで見直してみたいと思います。
「心と向き合う」
こは、心がザワついていないときはむずかしいことではありません。
たとえば、
ヨーガレッスンで体をほぐすと心地良いですよね。
そんな時、目を閉じて心と向き合うのは穏やかな時間です。
心と向き合うって、こんなものかと思えるでしょう。
でも、ここで大きく勘違いしないようにしてください。
これは逆に、あなたの方が心に見られていると言えるかもしれません。
なぜなら、ヨーガレッスンから離れ、心から目を離したとたん、いつもの心の声が待ってましたとばかりに出てきませんか?
あなたの心が、怒り、他責、執着、未練、後悔、自己憐憫、不安、妄想に耽っているときにこそ、心に向き合わなければなりません。
そして、その心を止めることができる自分であらねばなりません。
ですから、心と向き合える自分になる訓練が必要なのです。
心の癖を知る
心には、何か一つのことを決めたら、途中でこう言い始める癖があります。
「時間がない、仕事が忙しい、行きたくない、面倒くさい、寝ていたいーー」
あれこれ言い訳をする心は、誰の中にもいます。
この声が響いてきたら、声の動機を確かめます。
どんな欲求から、その声が出ているか。
心の声は、二種類あります。
自我の声と、真我の声。
これを、完全に聞き分けられるようになること。
これも、聞き分ける耳に育てる訓練が必要です。
私の20歳は、今からもう37年前のこと。
当時は、心がこれほど人に影響を与えるものだとは、世間も思っていませんでした。
だから、肉体の健康だけのために運動していた時代です。
今は、まったく違います。
時代が進むとともに、心も進化しました。
感情も豊かになったぶん、身体や精神に影響を与えるほど強くなりました。
けれど、良い面もあります。
心を知り、自分の心と感情を扱う方法を身につければ、心はAIのように調和の思考を生成し、感情は美しい表現を奏でてくれます。
では、その逆の働きが強くなってしまったら、どうしたらいいでしょうか。
まず、静かな、心にとって安全な、精神的な空間に移動してください。
それは、五感に日常を思い出す刺激を与えない、凛とした空気の漂う空間です。
心は、このような空間に入ると、落ち着くものです。
それでも、まだ
・思考や感情にふりまわされて、心が休まらない。
・ネガティブな想像が止まらない
・不安につきまとわれる
・他者や職場に対する怒りがおさまらない
このような状態がつづく場合は、一人で抱え込まず、早めにご相談ください。
現代社会は、これまで以上に心と向き合うことを失っていく方向に向かっています。
今ここで、心をちゃんと知って生きていくことを意識してください。
情報を頭に入れれば入れるほど、自分の心を理解することはむずかしくなります。
今、まだわずかでも頭がやわらかいうちに、ヨーガ・スートラを学んでおいてください。
前々回のコラムから、ヨーガ・スートラをご紹介しております。
大人の私たちが魂とつながった人間性を身につけ、子どもたちの手本となる人間になりましょう。
そのように、周りに自分の存在を活かす志しのある方へ。
ヨーガレッスンで、お待ちしております。