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心の品格を宿して生きる

2025.06.21

心も身体も、仕事も、生き方さえも

あの頃のようにいかなくなる時が誰にでも訪れる。

この変化を、人生の転換期、更年期と呼ばれていますが、

それは、”肉体的な変化”や”人生の節目”だけではありません。

心が、魂にふさわしい働きへと昇格していく

精神的に変化する時でもあるのです。

どれだけ人生経験をして夢を達成してきたとしても、

また新しい人生の局面が訪れ、

古い価値観と新しい視座との間で葛藤します。

そして、この葛藤をくり返していくことが、

後半の人生なのです。

人生の前半は、

自分のやりたいことを基準に選択し、決定し、生きる人生のレール。

後半は、築き上げてきた”自分の基準”を、外していくことが課題。

これまでの価値観・成功・承認・役割・プライド・世間体・・・

「色のついた心」を洗っていく、

本来の透明な心に戻していく時です。

心は、こう言うでしょう。

こんなに頑張ってきたのに・・

この自分をやめてしまったら、いったい何が残るの?!

何もかもなくなってしまうじゃないの!

変化の時ほど、心は過去にしがみつきます。

けれど時がくれば、いさぎよく手放し、

新しい自分へ変わっていかなければなりません。

魂から離れている心の考えは、”自分のものさし”。

この人生の基準を、

自然のリズムに変えていくために智慧を学びます。

智慧は、魂の視座を開くための魂の領域の知識です。

魂の視座は、自然に消滅していくものに抵抗せず、

受け入れていく力になります。

智慧が、本当の意味で役にたつのは人生後半からです。

自我によって築き上げてきたものは、

肉体の消滅と同時になくなります。

一気に手放すことはできないから、

残りの人生を通して少しずつ手放していくのです。

昨日のコラムでご説明したヨーガレッスン

ご覧いただけましたでしょうか?

人生の転換期からは、

筋肉に力を入れないで生きる生き方を

ヨーガレッスンで身につけていきます。

たぐり寄せてきた心の力。

つかみ取って離さないできた身体の力。

これらを、しなやかな強さに変えていくのです。

誤ったプライドに支配されないで、

しがみつかないで、

未練に足をひっぱられないで

進むべき方向へ自然と転換していくために。

執着しない心になって、手放していけるように。

だから、自我の利己的な心から、

真我の利他的な魂の心へ。

外的な成功や承認の喜びを味わった人生の前半から、

内界へ視野を転換します。

調和と節度を尊ぶ、「心の品格」で生きる人生へ。

転換期・更年期・孤独といった”ゆれ”を、

あなたの内なる静けさで受け止めるられるように。

家庭・仕事・社会という現実の中で、

魂の選択をしていけるように。

人生の後半を生きていく私たちのヨーガです。

身体は元気なのに、なぜか心がついてこない。

自分を見失っているような不安。

誰かの期待ではなく、自分の人生を生きたい。

そんなとき、ここをお訪ねください。

ここでは頭で考える「答え」ではなく、

魂の「智慧」に出会える庵(いおり)。

あなたが本当の自分に再会するための、

その第一歩を、

ここで踏み出していただけたら嬉しいです。