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ブレずに向上し続けるため、メンターの重要性を改めて知りました

2025.04.09

いつも当瞑想サロンをご利用いただきありがとうございます。

先日、大変ご無沙汰してしまいました、人生の師と仰いでおります女医の方(以下先生)を訪ねてまいりました。

先生は、某有名大学病院の有名医師の道を、「魂の治療ができない」とおっしゃって、保険外診療のクリニックを開設され、現在もそのスタイルです。

先生は、「病院」とは言わず「オフィス」と言い、白衣ではなくスーツで、待合室はサロンにして患者さんをお迎えされます。

携帯のナビに案内されながら、混雑した都会の駅前から閑静な住宅街に変わっていく空気を感じていると、子供たちのはしゃぐ声と満開の桜が視界に入ってきました。

先生の新しいオフィスは、大きな桜の木が立つ公園の真正面にありました。「あぁ、先生らしいな・・・」と胸が熱くなりました。

30代のヨガインストラクター時代から、インドを経て、ヨーガ指導者としてヨーガ教室を主宰するまでの変化の波を乗り越えられたのは、先生からいただいた数々のご指導のおかげです。

先生のお言葉は、あの当時から20年経っても私の生き方の礎になっており、ブレそうになると先生のことを思い出しては軌道修正したものです。

久しぶりにお会いする先生は、私の母よりご年齢が一つ下とは思えないほど、聡明で、美しく、凛としたお姿を保っていらっしゃいました。

「知る人ぞ知る」の女医の方でありながら、大衆的な価値観や流行りに流されない医師道を貫かれている方で、その生き方を「ミッションだ」と、あの頃と変わらず口にされていました。

「ミッション」を生きる。

目指す生き方、在り方に近づこうとする努力、たとえそれが実現されても、それを保ち続ける努力は、実際に体現している方の影響を受けないと、持っている物の価値や見栄えで人の価値をはかる世の中では流されるだろうと思います。

実際に体現している方に会い、話を聴かせていただくということは、偉人の本を100冊読んだとしても辿り着けない魂の感動を与えてくれます。

それは決して消えず、この胸に残り、道を外しそうなときの内なる導きになってくれるものです。

先生との対話を通して、この感動にふるえながら、私はヨーガの道を思いました。

私にとってのヨーガの目標は、先生のように「ミッション」として、この仕事をつづけるために自分を高めていくことですが、まわりに先生のような生き方、あり方を貫いている人がいるかというと皆無に近いものがあります。

自分が目指す姿を、まだそこに到達していない自分一人で目指し続けることは、途中であきらめたり、道を外しそうになることは十分にあり得ます。

先生のあり方から軌道修正させていただいてきたように、当瞑想サロンが、そして、私自身が、「ヨーガをやろう!」と決めた、あの気持ちをもとに戻す存在であらねばと思わせていただいた次第です。

当瞑想サロンに、初めていただいたヨーガに対するお気持ちが綴られたメール、お言葉は、ご自身がお忘れになっても私は忘れることはありません。

先生のオフィスの眼下に繰り広げられる満開の桜と子どもたちの遊ぶ光景は、「屏風のようでしょう?」と、表現された先生のお言葉がピッタリでした。

ここに辿り着ける方は、病気であったとしても、幸せだなと思いました。