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モヤモヤ、イライラから客観視の意識を取り戻すセルフスーパービジョン

2025.04.06

いつも当瞑想サロンをご利用いただきありがとうございます。

今月から、当方のカウンセリングを「セルフスーパービジョン」と名づけ、メニューとして公開いたしました。

スーパービジョンは、仕事上で起こる問題や課題を、その道の実績もある専門家(スーパーバイザー)に打ち明け、質問者(スーパーバイジー)は助言や指導をしていただいたことを現場に活かすことで専門家としての資質と技術を向上させていく訓練法のことを指します。

この訓練法は、ヨーガ指導における先生と生徒のカウンセリングの技法と同じです。

ヨーガ指導のカウンセリングは、ヨーガの実践目的である「心の浄化」「生き方の修正」が含まれています。そのため、対話を通して苦しみや生きづらさの原因を自分の内に発見していくのです。

ストレスにつながる反応パターンや生き方とは別のパターンを、先生と生徒で共につくりあげ、それを日常で実践していくことで苦しみの人生パターンを解放する心の浄化法です。

この浄化法は、自分を常に客観視するマインドフルネスのスキルがそなわっていることが前提になります。

しかし、マインドフルネスを維持しながら、日常を生きることは容易ではないばかりか、苦しみやストレスのさなかでは、さらに困難です。

自分のマイナス反応に、マインドフルネスの意識を向けたとたん自己嫌悪におちいったり、自暴自棄になったり、よくなることを諦めてしまったり、心理的に安全なマインドフルネスを続けられなくなります。

このような状況におちいってしまったら、先生の訓練されたマインドフルネスの意識に支えられながら、自分のマインドフルネスの意識を取り戻しましょう。

心の浄化は、苦しみや生きづらさ、ストレスが生じているときが実は最大のチャンスなのです。何気ない日常や気分が良いなかでは、苦しみを生じさせる原因は潜んでいるものです。

ですから、心身に苦しみや生きづらさの感覚、ストレス反応が生じているときは、心の浄化の時期ですよ〜、というサインでもあるのです。

しかし、チャンスとはいえ、負の感情に全身が蝕まれるとマインドフルネスは維持できなくなるのが普通です。

苦しみやストレス、生きづらさの感覚が神経や血液にも影響しているなかで、冷静にマインドフルネスを保ちながら問題の種を自分のなかに探していく作業は、一般生活者には困難です。

その訓練を長年にわたり行ってきたヨーガ指導の専門家による援助があって、はじめて私たち一般生活者は心の浄化に安全に取り組めます。

人間は、他者と関係をもち、家の外に出て、社会と関わることを通して、苦しみやストレス、生きづらさを生じさせる自分の心の働きに気づいていかなければなりません。

自分の心に原因があることをわかったとしても、その心にどう対処していけばいいのか適切なタイミングと方法がわからないと、逆に潜伏させ憎悪させてしまう可能性もあります。

自己否定や自己憐憫、他責の念、自分のからに閉じこもるといった行動に出てしまうのは、生存本能なのですが、これは苦しいことです。

ヨーガは、この生存欲を昇華させ、苦しみをチャンスに変える精神力を開花させます。この開花を達成するまでは、ここに書いた心の浄化法を通して行っていきます。

セルフスーパービジョンは、この心の浄化法を援助するものです。

苦しくなったとき、その原因が些細なことでもかまいません。その小さなきっかけを引き金にして、身体感覚に浮上してきた苦しみの感覚を、もとの鞘に潜伏させないようにしてください。

セルフスーパービジョンの支えを通して、モヤモヤを言語化して浄化していきましょう。

セルフスーパビジョンは、こちらのコラムでもご紹介しております。よろしければ、ご覧ください。