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生きづらさをのり超えた未来があなたを待っている

2025.03.23

ヨーガの指導現場には、悟りを目指す人より生きづらさの悩みを抱えた人の方が圧倒的に多くなります。

「生きづらさ」は十人十色で、心なのか身体が生きづらいのかもまた人それぞれです。

この生きづらさを、「発達障害」という概念で特定できるようになりましたが、この言葉じたいは1963年にアメリカで生まれ、日本には1980年に導入されたとあります。

2025年の現在では、発達障害の認知度は一般化されたと思います。

では、発達障害と断定されなかったら安心していいのでしょうか?!

イライラの感覚は、誰にとっても生活の一部で軽視されがちですが、イライラも衝動的な行動も、怒り、不安、緊張の感覚も、どれも軽視できません。

なぜ軽視できるかというと、その感覚とそれを俯瞰するはずの意識が同一化してしまっているからです。

「イライラするのはやめよう」と思った、その意志が身体に通じない。

思っていることとは逆のことをしてしまう。

後になってそんな状態に気づいたとき、なんて自分はダメなんだと自己否定、無気力、自己憐憫が起こり、そこから、わかってもらえない、孤独、殻に閉じこもる、自暴自棄という2次障害につながっていきます。

さらに、2次障害から心身相関疾患へと進行していかせないように、考えずに衝動的に言動してしまうその力を、制御できるようになる技術を身につける必要があります。

衝動の力をやわらげることができれば、生きづらさにとられていた力は、理想を現実にしていく力に使っていけるのです。

その衝動の勢力を制御する技術をトレーニングでき、その勢力を善の性質に変えることで生きやすい性格改善へつなげていく知識と実践法は科学的ヨーガにあります。

しかし、一時的なリラックスとしてのヨーガのやり方では、リラックスの感覚が消えたとき背後にあった衝動の勢力は、また押し寄せてくるでしょう。

では、どういうふうにヨーガに取り組んだら衝動の勢力を制御する自分になれるのでしょうか?

まず、一度決めたら途中で歩みをゆるめないこと、覚悟をもってスタートすることです。

その心をもたずに始めたら、もう一度スタート地点に戻ってください。

そして、覚悟と一緒にスタートしてください。実践する人に、覚悟の心とその心と同じ状態の覇気が身体にないと、潜在的な神経には届かないからです。

その破棄はどうやって出したらいいでしょうか?

生きづらさを乗り越えた先の自分を想像することはできますか?

生きづらさの中にいても、人は夢を持つことができる存在です。

その夢の力が、生きづらさを克服するために必要なことを積極的に継続して実践していけるあなたに変えてくれます。

のり越えた自分が、今度は同じ悩みで困っている人に手を差し伸べている未来を想像するかもしれません。

苦しみをのり越えたとき、生きづらさに対する智慧のない無知の闇からあなたが導かれていったように、今度はあなたが誰かに教えてあげる番になる。

その未来があることを忘れないでください。